債権回収などの借金の日記

債務整理をすることで借金地獄から抜け出せることを世の中に伝えます

アコムで借金。家族の病気でお金がなくなり借金をすることになった体験談

父の入院、学費以外のすべての出費を自分で出すことに

私の家庭は6人家族で、私の下に2人の妹と1人の弟がいました。母は専業主婦でしたが、父がいいところの出で、公務員だったので、安定した収入を得ていてお金にはそれほど困ることはありませんでした。

そんなある日、父の体に腫瘍が見つかりました。父は日常生活で何も不自由がなかったため、はじめは手術すれば治るだろうとそれほど重要視していなかったのですが、詳しく検査していくうちに、事の重大さが浮き彫りになってきました。父の体内から見つかった腫瘍は、リンパ腺にまですでに転移していたのです。なぜリンパ腺がいけないのか?

私も専門的な知識があるわけではないのでそれほど詳しいことはわからないのですが、専門の本によると、臓器などにできた腫瘍であればそこを切り取ることで治療することができますが、リンパ腺に入り込んでしまうと、リンパ腺は体中をとおっているためそこを通ってあっという間に全身に広がってしまうということでした。  

父は、その後会社を休み、入院することが増えました。とはいっても、会社は辞めてはいないので、多少給料は入ってくるのですが、それでも入院費はバカにならないものがあり、結果、私は学費以外のすべての出費を自分で出すことになりました。初めにこれを聞いたときは、それぐらいならできそうだと思ったのですが、実際にやってみると、結構な額がかかることに気が付きました。特に定期代と教科書代はバカになりませんでした。20歳頃、こうしてアコムに行くこととなりました。

アコムで初めての借金

はじめは、5万ほどでした。定期代と学校の教科書代を同時に払わなくてはならなかったときに、講座のお金だけではどうしても足りなくなり、やむなくアコムでお金を借りました。当時はバイトもしていて、月に8万は稼いでいたので、5万くらいなら給料の前借だと思えば何の問題もないと思って軽い気持ちで考えていました。とはいえ、親には幼少期からお金は借りるなと教え込まれていたので、多少の罪悪感はありました。

手続きは驚くほど簡単で、正直、こんなもんかと思ってしまいました。だって、いままであくせく働いてようやくもらえていたものが、ものの数分で手に入るのですから。今まで私の中で、お金がないときは我慢するしかないという固定観念があったのですが、この瞬間に、お金を借りるという新たな選択肢が開かれました。ただ、はじめの借金はちゃんと翌月の給料日には返しました。

ダブル受験の重圧、アコムからの借り入れ総額50万円

私が21歳になった頃、1番目の妹と弟がちょうど受験期に入りました。妹は大学受験、弟は高校受験です。普段うるさい姉弟そろってのダブル受験だったので、我が家はピリピリとした雰囲気に包まれていたのを今でも覚えています。そして当然、二人とも受験するからには塾に通わなくてはなりません。

幸いにも、1番目の妹の方は頭がよかったため、塾では英語だけですが特待生をとれ、このおかげで多少受講費は安くなりました。しかしそれでも、受験費用2人文というのは、我が家の家計に大きく響いてきました。加えて、父の入院費用も掛かり、両親がコツコツとためていた貯金も見る見るうちに減っていきました。

専業主婦だった母は、働き始めました。週に5日、クリーニング屋のパートに行き、少しでも家計を良くしようと努力していました。私も金のかかるサークルをやめ、バイトを今まで以上に増やしました。試験勉強は授業中に行い、その分家でするはずだった試験勉強時間をバイトに当てました。

しかし、学年が上がるにつれ専門書など、授業に必要な教材の値段は高くなっていき、加えて定期代、携帯代、さらに家に入れるお金も稼がなくてはならなかったため、どうしてもお金が足りなくなることはありました。そのたびに、アコムを利用しているうち、返せない額が増えていきました。来月には、来月にはと思っているうちに、いつの間にか50万円ほどになっていました。学生にとっては大金です。

もともと交友関係は学校でのものが多く、あまり遊びに行ったりはしていなかったため、サークルをやめたことぐらいしか変化はありませんでした。ただ、食事は大きく変化しました。今までは、昼に学食に行くのは当たり前、試験前には夜に外食などもしていましたが、それをするとあっという間にお金が無くなってしまうので、必然的に、昼はカップラーメン、夜は自宅で家族と一緒に食べることが多くなりました。買い物も、あまり服などに気を使わなくな理ました。